○紙の出来るまで


一見平坦ですべすべな紙の表面も、電子顕微鏡で見ると細かい繊維のかたまりであることがわかります。

紙の原料はパルプです。
そして、パルプの原料は木材チップです。

ここでは、チップからパルプ、そして紙になる道のりを追っていきます。

↑ これが紙の素顔です。


まず最初に、紙の原料となる木材は木材チップの形で供給されます。→

チップは木材の端切れのようなもので、原料になる木の種類によって様々な種類がありますが、大きく分けてN材(針葉樹)とL材(広葉樹)にわけられます。

樹種種類性質・用途
N材針葉樹マツ・スギ・ヒノキ等 長繊維。強度を重視する紙。
L材広葉樹ブナ・ナラ・カバ・サルスベリ・アカシヤ等 短繊維。平滑(印刷適性)を重視する紙。

江別工場ではL材(広葉樹)パルプを生産しています。

木材チップをパルプにするには、パルプの主成分であるセルロース(繊維)のみを取り出さなければなりません。

セルロースは木材チップの中に次の形で含まれています。

生木の内訳・・・


生木

木材チップ

木質

(50%)
@セルロース(繊維)
Aリグニン(繊維と繊維の接着剤)
25%
25%

水分

生木中の水分

(50%)
木が元から持っている水分 50%

したがって、セルロースは木材チップ中の半分、生木に換算すると1/4しか取れません。


江別工場では非木材原料を使用した特殊紙も生産しています。エクアドル産のマニラ麻からは、木材の4倍の強度と針葉樹の1/2の細さのパルプ(繊維)が得られ、通気性がよく、しなやかで強度に優れた紙ができます。このマニラ麻からパルプを取り出す装置が、「地球型蒸煮缶」、通称「地球釜」です。原料と水と薬品を入れ、数時間かけて回転させながら高温で蒸し上げます。釜の温度や回転速度、蒸解の時間などは全てコンピュータ制御。2基の地球釜で、非木材パルプの生産を行っています。コーヒーフィルター原紙掃除機フィルター原紙は麻パルプから作られます。


→それでは、紙の出来るまでを工程順に追って行きましょう。